職場
インタビュー

⼤学時代から⻭科の中でも⼩児歯科を好んで学んでいました。ヒトは子どものころから歯が生え始めて、”むし歯”にもなる子もいればそうでない子もいるわけで、結局は育つ環境なんだろうなと考えていました。その環境には、幼少期からの”かかりつけ歯科”も含まれますが、私たちの役割を考えたときに、子ど もたちが成人したときには自分の口を自分で守る知識や技術を身に付けさせることが重要と考えています。⼦どものころから身体の入り口に興味を持ってもらうことが健康につながることや口元に自信を持つことで社会に自信をもって羽ばたけることになると思っています。当院に来ていた⼦どもたちが⼤⼈になっても⻭の健康に悩まなくていい暮らしがずっとできれば、それは親からの最⾼のプレゼントになると思うんですよね。そして、開業時のテーマにしたのは「楽しい」医院。例えば、先天性疾患を持った⼦どもたちの中には、1週間に3⽇も4⽇も病院通いをしている場合があります。せめて⻭科は楽しい雰囲気、病院っぽくない場所にできたらいいな、と考えていました。その気持ちを伝えたのが五味太郎さん。私の思いが届き、⼦どもたちがパッと⾒て明るい気持ちになれる絵を描いてもらえることになりました。五味太郎さんが実際に医院に来て壁に直接ペイントもしてくださっています。

来院される患者様の90％以上が⼩児です。待ち時間は絵本やおもちゃ、⼤型遊具がいっぱいの広々としたスペースで遊んでもらい、治療中は天井のモニターでアニメを⾒てもらえます。カラフルな院内外の装飾も五味太郎さんにお任せしているものなんですよ。来院された方に楽しんでもらえるといいなぁ。加えて保育士のスタッフもいますので、保護者の皆様に安心していただけていると思います。といっても、いつの時代も子どもたちが苦手な”むし歯“の治療は、当院で次のようにしています。予測しながら先回りするのが小児歯科。子どもの気持ちを中心に考えた治療方法で、ちょっとした声掛けひとつで不 安をなくし、その後の治療をスムーズに進められます。針のないカチッと音だけの麻酔器や、ペンシル型の音楽が流れる電動注射器などの機器を取り入れて、怖くない・痛みの少ない丁寧な治療を徹底しています。また、矯正治療も同時に受けられる方が多いですね。矯正治療の際には、事前にむし歯治療や予防処置が必要ですし、矯正治療中も装置によって“むし歯”になりやすい部分の歯磨き指導を行っています。むし歯のリスクを考慮した矯正装置のご提案も重要な治療方針の一つです。

みんな⼩児や矯正の治療に興味があってここに来てくれています。「⼦どもが好き」だったり「⾃⾝に矯正治療の経験があってもっと勉強したい」などの理由と「もっとこうなりたい」という向上⼼があるスタッフたちです。こちらで働きだしてから、⻭科助⼿になるための試験を受けている⼈、認定⻭科衛⽣⼠になった⼈、⼩児⻭科の専⾨医になった⻭科医師もいます。⾃⼰研鑽に取り組むほか、新しいこと へチャレンジする気持ちを持っているのが頼もしいですよ。年に1回開催されている⼩児⻭科学会へは休診に してみんなで参加。また、主に県外からの外部講師を招いた院内勉強会の機会を設けています。先⼈の知恵 やノウハウを得て、医院で新たにできることや各⾃が働く上での選択肢を増やせたらいいですね。医院全体の医療レベルをもっと上げていけると思います。

メリハリが⼤事。ワークライフバランスには気を遣っています。「有給を使って連休を計画し、旅⾏に⾏きたい」などの希望は⼤歓迎。1週間連休でもいいんですよ。楽しみや⽬標を持つと仕事にも 前向きになれると思います。それを達成すれば「よし、頑張ろう」という次の励みもなりますよね。あと、当院には開業当時より有給休暇に加えてオリジナルの美容休暇（年4日以上）と美容⼿当（毎⽉1万円）とがあります。⾃分のために使える時間・費⽤です。⼥性、男性関係なく⽀給していますよ。⽤途を申請する必要はないのですが、エステ、美容院、ヨガなどに⾏ったという話を聞かせてもらいました。家事・育児と 仕事の両⽴を頑張るスタッフたちが、少しでも⾃分を⾒つめたりリラックスできる時間を持てたら、というのが願い。これからも⻑く働いてくれるスタッフたちと⼦どもたちの成⻑を⼀緒に⾒守っていきたい、と思っています。