職場
インタビュー

大学卒業後はリハビリテーション病院に入職し、4年間入院リハビリに携わっていました。病院で勤務していた時にずっと気になっていたのが、患者様が自宅に帰られてからの事でした。自宅に帰ってから、病院でやっていた事（リハビリ）と違うように動いてしまって、生活で困っていないかな…と、患者様が自宅でどのように過ごされているのかが気になっていました。私自身、ずっとバレーボールをしていたこともあり、最初はスポーツ系のリハビリにも興味があったのですが、色々と実習に行かせていただいたり、実際に病院で勤務する中で、私は高齢者の方と関わる方が好きだなぁと感じて、高齢者福祉の分野への転職を決めました。中でも退院後の生活期のサポートをしたいという思いがあったので、デイサービスセンターへ就業しました。

デイサービス ラ・クーラは、午前・午後2部制のリハビリ特化型デイサービスです。私は理学療法士として、個別リハビリをメインにお一人15～20分程度リハビリをさせていただいています。ホールの業務もあって、マシンの設定やレッドコードの体操などもしています。利用者様は15～16人程度（午前20名・午後20名定員）ですので、お一人お一人とゆったり関わることができています。生活の中で日常の動作が円滑にできるように“維持”する事が一番難しいなというのを感じているので、日常生活のことなども色々聞きながらリハビリができるのは、やりがいがあります。お風呂に入るのが難しくなってきた利用者様には、福祉用具も取り入れたりしながら、動き方はこちらで指導させていただいて、「家で実践したら楽に入れるようになったよ」というお声をいただけて嬉しかったです。

現在、理学療法士は私を入れて3名在籍しています。業務で困ったことや悩みなどがあれば、3人で相談しながらやっています。他にも、実際に介護する場面で大変なことがあれば介護士にも相談しますし、看護師も2名在籍していますので、心強いですね。ここでは職種関係なく、気軽に相談がすごくしやすい環境です。30～40代のスタッフを中心に、今は10名の女性スタッフが在籍しています。最近、20代の同世代スタッフも入職してきてくれました。水曜日と日・祝は固定休ですし、残業も殆どなく17：30の定時退社が可能なので、みんな家庭やプライベートとも上手に両立しながら働いています。今は週4日のパート勤務ですが、先輩方は周りのことを気にかけてくださる優しい方たちばかりなので、自分らしく、ゆったりと自分のペースで働けています。

自分に余裕を持って、少しペースを落として仕事をすることで心にゆとりができたので、“ゆとりを持って働ける”というのは、私にとって仕事をする上で一番大切にしている事です。自分にゆとりが出来た分、利用者様への配慮はもちろん、色々な所に目が向けられるようになったと思います。送迎に同行した際に、利用者様の生活環境が分かった上で、「ここに手すりをつけましょう」と提案をさせていただく事もありました。これからは、生活の中で役に立つ、意味のあるリハビリを目標に、ご自宅の環境なども意識してリハビリに取り組みたいと思います。今後も様々な経験を積んで、いつか訪問リハビリにも挑戦したいですね。