職場
インタビュー

もともと食べることが好きで、学校卒業後は飲食業界へ就職しました。しかし、コロナウィルスの流行に伴い、営業時間の短縮や休業の要請もあり、来店されるお客様の数は激減。このままではいけない…と将来を考えた時に、介護の仕事が頭に浮かびました。母が介護職に就いていることもあり、介護職は身近な仕事であり、憧れでもありました。せっかく転職するなら安定して長く続けられる仕事がしたいという思いと僕自身の根底にある、“人と関わり、役に立つ仕事がしたい”という思いとどちらもが叶う仕事だと感じ、未経験ですが介護職への転職を決意しました。

事前に何か所か見学へ行きましたが、ここが一番温かい雰囲気でした。施設内もそうですし、職員・ご利用者様も含め、全体の雰囲気がとても温かいと感じ、直感でここで働きたいと思いました。グループホーム太陽は定員9名の少人数制なので、ご利用者様とじっくりと関わることが出来るところも魅力の一つだと感じました。
職員は20代から60代まで幅広く在籍しています。男性は僕だけですが、優しい先輩方ばかりなので寂しいと感じたことはありません。まだ経験が浅い業務に関しては、緊張したり不安な気持ちになることもあるのですが、先輩方に相談をすると的確に教えていただけます。丁寧に指導してくださるのでありがたい環境だと感じています。

“心を込めて接する”ということは飲食店での接客と共通しているのですが、違いも感じています。大きな違いは、関わり方の密度でしょうか。飲食の店舗では「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」等、明るく元気な挨拶が基本で、それ以上お客様のプライベートに踏み込むことはありません。しかし、一日の長い時間を一緒に過ごすグループホームでは、ご利用者様の「今日の体調はどうだろう？」とか「今日は笑顔が多く見受けられるけれど何か良いことがあったのかな？」等、その方の深い部分まで関わることが介護の仕事です。近い距離で関わることで言っていただける、「ありがとう」という言葉は、心からの言葉をいただけているようでとても嬉しいですし、もっと頑張ろうという気持ちにさせてもらえます。

こちらで働きながら初任者、実務者の資格を取得しました。実務経験を３年積んだので、来年は介護福祉士の資格取得を目指して勉強中です。職場にも働きながら介護福祉士の資格を取得された方がおられるので、勉強のアドバイスをいただけるのでありがたいです。
実務者の資格を勉強している先で“旅行介助士（トラベルヘルパー）”という資格があることを教えていただきました。旅行介助士とは、介護が必要な高齢者や障がい者が安心して旅行に出かけられるサポートをする介護士の資格を持つ添乗員のことです。コロナも徐々に落ち着いてきたので、僕が資格を取得して、ご利用者様と一緒に旅行が出来たらいいなと思っています。
入職してからの３年は本当にあっという間でした。不安なことをそのままにしないで、困ったことがあればすぐに相談して解決出来る環境があったからこそだと思います。これからもお一人おひとりとじっくりと深く関わりながら長く頑張りたいです。