職場
インタビュー

父が飲食店を経営していたので、物心がついた頃から将来は父のお店を継ぎたいと考えていました。調理師を目指して調理の専門学校に通っていた頃、父が病気で介護が必要な状況になってしまいました。その頃は、母が飲食店の経営と父の介護、家庭や子育ての全てを一人で担っている状態でした。学校卒業後、まずは調理師として一人前になるため、ホテルに就業しました。ホテルの調理師として6年間勤務していましたが、コロナでホテル業が大変な状況となってしまいました。新しく転職先を考えた時、まず浮かんだのが介護の仕事でした。仕事をしながら父の介護をする母の姿を見て、自分も介護の資格や経験を積んで少しでも家族の力になれたらと、未経験ですが介護職へ挑戦することにしました。初めての介護職なので、最初はもちろん不安もありましたが、ホテルでの社会人経験があったので、接遇マナーなどその辺りは大きな不安はなく、介護の世界へ飛び込むことができました。

もともと実家が尾道なので、広島市内で転職を検討していましたが、姉が倉敷に住んでいたこともあり、尾道からアクセスしやすい倉敷で探すことにしました。どこの介護施設が良いか、自分で色々と探している中で、偶然しおかぜのInstaglamを見つけました。お祭りなどのイベントの様子や、ご利用者様と職員たちの楽しそうな日常の姿、関連のこども園の園児達の笑顔など、しおかぜの日常の温かさが伝わってくるような投稿に惹かれ、施設見学に行ってみることに。施設見学では施設長に案内していただいたのですが、瀬戸内海がすぐそばにある自然が豊かな立地で、施設自体の雰囲気もとても良かったので、しおかぜに入職しようと決めました。しおかぜには、特養、デイサービス、小多機などさまざまな施設があるのですが、どの施設へ配属になっても、「まずは何でもやってみよう。」という心意気で挑戦しようと思いました。

入職して2年目になりました。夜勤も含めて介護職の仕事は一通り経験させてもらっています。業務をする中で、どうしたら良いか悩んだり、対応に困るようなことがあれば、すぐに先輩スタッフに相談が出来る環境です。自分なりに調べてみたりすることもあるのですが、やっぱり現場で長年働かれている先輩スタッフに聞くのが一番だと感じています。今まで勤務する中で特に印象に残っている事は、ユニット内で料理をする機会があったのですが、調理師の経験を活かしてお菓子を振る舞った時に、ご利用者様に「おいしい」と言っていただけたことはすごく嬉しかったです。今後も少しずつやっていけたら良いなと思っています。あと、普段の生活の中でも、「ありがとう」と言っていただけることはすごく嬉しいですし、「どうしよう」と悩みながら考えた案が上手くいった時も嬉しいですね。ご利用者様の笑顔や言葉が僕自身のこの仕事のやりがいへと繋がっています。今後はご利用者様にもっと喜んでいただけるように、介護の技術や知識を身に付けていきたいと思います。

しおかぜの魅力は、自然が豊かで海が近いという事もありますが、児島の地域性を大切にしている所だと思います。地元のお祭りでは、出店でやきそばを振る舞ったりもしました。あとは、法人内にこども園が併設されているので、園児たちとの交流が積極的に行われている所も魅力の一つです。運動会の練習を見に行ったり、敬老の日に園児たちから手作りのプレゼントをもらったり、窓から園児たちの様子が見られるのも良いですよね。明るく元気な園児たちからパワーをもらっている入所者様も多いと思います。
介護の経験をしっかり積んで、まずは介護福祉士の資格取得を目標にしています。仕事をしながらの資格取得なので大変なこともありますが、先輩スタッフに教えていただきながら頑張りたいと思います。今後、僕自身が先輩になる時は、何でも相談しやすい、“接しやすい先輩”になりたいです。介護の資格や経験がなくても、まずはお年寄りが好きな人、そして真面目な人であれば大丈夫です。介護職を無資格・未経験で始めたからこそ伝えられるアドバイスもあると思うので、何でも気軽に相談してもらえたら嬉しいです。