職場
インタビュー

たまたま家の近くに福祉施設ができた、それが私がこの世界に飛び込むことになったきっかけです。きれいな施設で職員募集をしていると知り入職。初めて担当したのは、脳梗塞などで車いす生活をされている方がリハビリをされていたフロアでの仕事でした。ブランドや海外旅行が友だちとの話の中心だった当時の私。そこで利用者様と接して、人間の優しさ・強さに圧倒されるほど触れて、幾度となく目の覚めるような思いをしたことが今でも忘れられません。「人間の本質的な価値」について考え、利用者様との触れ合いに喜び・やりがいを感じ、ずっと現在まで「福祉業界」に関わっています。

福祉の勉強なんてしたことはありませんでした。それでも利用者様たちは私を頼ってくださいました。これまで一生懸命に生きてきた70歳、80歳の方たちの「こうしたいんだ」という本音を聞けば聞くほど、自身では何もしてあげられない状況がもどかしく、思い切って通信制の大学へ。「相談援助職についてもっと学んでご利用者様の力になりたい」という一心で、社会福祉士、ケアマネージャーの資格を取得しました。

ひかり薬局でケアマネージャーとして働き始めたのは21年前。同じ職場にずっといるのは、まだ、自分の仕事に満足できていない、もっと何かできる、突き詰めていきたい、という思いがあるし、何より、ここに浸透する理念を素晴らしいと思っているからです。入社面接のとき、当時の社長から唯一言われた言葉は「目の前に困っている人がいたら助けてほしい。」でした。「ケアマネである前に“人間として”どう行動したいか、を優先できる。効率や利益だけを求めて事業をしているのではない。」と言い切れる。そんな職場にいることが私の誇りです。ひかり薬局が地域貢献への取り組みを広げている今、ここで福祉事業の様々なサポート業務に関われることに大きなやりがいを感じています。

「何とかしてあげたい」という気持ちになったときに行動できる方、例えば、もしかしたら無駄かもしれないような訪問でも「気になるから寄ってみる」とか、ビジネスの視点ばかりでなく、心で動けるような方と一緒に働きたいですね。管理者、スタッフ、それぞれの業務を、「効率に縛られず100％真っ当にやりたい。」という方々に新しいステーションをお任せしたいです。ここでなら「もっとこんなふうにケアしたい！」という思いが発揮できるはず。私たちの「困っている人を助ける」というベースはぶれない。それこそが事業の発展につながっていくと思います。結果として岡山で1番安心できて頼っていただける、そんなステーションができるよう、多方面からバックアップしていきたいと思っています。