職場
インタビュー

当院の特徴は、外来診療（内科・老年精神科・泌尿器科）と、訪問診療の両方を行っているクリニックです。外来診療は午前のみ。複数医師体制で診療を行っていますので、午前・午後ともに訪問診療を行っています。外来には、若い方からご高齢の方まで、体調不良など病気のことだけでなく、健康や生活についても相談できる場であるよう心掛けています。訪問診療は、外来への通院が難しくなった患者さんと患者さんを支えるご家族や地域の事業所と連携し、患者さんを支えることができるよう心掛けています。安心して診療を受けていただくためのチームの充実ために、仲間を募っています。当院は、患者さんやご家族のために、医師、看護師、医療事務、相談員、事務長が真剣に考え、それぞれの専門分野から意見を出し合い、より良いサービスや提案を目指すチーム作りを続けています。

外来診療はクリニックが周知されるようになり、多くの患者さんに来院いただいています。開院当初は院長である、私一人で外来と訪問診療をしていましたが、現在では医師や看護師も増え、訪問診療の様々なご希望に対応できるようになっています。在宅医療という仕組みが徐々に世間にも知られるようになり、通院が難しくなっても、家で過ごしたい、最期まで住み慣れた自宅で過ごしたいという方が増えています。最近は、難病、がんなど医療的な対応が必要な患者さんの訪問診療対応も増えています。訪問診療を希望されている患者さんのために、医師と一緒に診療を支えてくれる看護師の力が重要になっています。増加傾向にある訪問診療希望の患者さんの診療依頼にお応えしていくため、また、外来受診の方の通院時の療養相談の充実のために、看護師の皆さんの力が必要となっています。

あさのクリニックの近くには、地域の交流の場としての活用できるFLCB（FUN LIFE CENTER BUILDING）があります。在宅医療に取り組んでいると、地域の様々な課題や取り組むべきことが見えてきて、「今を生きる喜びの支援」を行うにはクリニックの中や診療現場では実現できないことを実現する場所が必要だと感じるようになりました。そんな時、FLCBは西日本豪雨災害時に、医療支援団体の活動の拠点として活用されました。この時の実体験をきっかけに、必要な時、必要な場所として活用できるような仕組みづくりを開始しました。取り組みには、クリニックの職員が「やってみたい」と思う活動の、チャレンジの場としての活用も含んでいます。看護主任は、FLCBを活用し、医療介護従事者の学びの場、交流の場、地域の方がクリニック以外の場所で健康相談などができる場を提供したいという活動を始めています。また、地域の方の活動の場としても活用していただくので、受診に来る方だけでなく、地域の方々と、元気な時から顔なじみになる機会にもなります。

FLCBがあることで、何か変わったことをやっているというイメージに見えるかもしれませんが、しっかりと医療を提供するという軸は変わりません。患者さんが「今」をよりよく生きるために、医療サービスをしっかり利用できる方法を探します。そこには、医療・福祉・保健の公的制度の活用なども含まれ、医師・看護師だけでなく、医療事務スタッフ、相談員などみんなで知恵を出し合います。医療を通して「支える」仕組みの中には、患者さんがお亡くなりになった後、一緒に支えていたご家族の心のケアも積極的に行っています。そこでは、看護師たちの心情を汲み取るチカラ、こまやかな気遣いにいつも心を動かされています。当クリニックの患者さんの多くは虚弱高齢者で様々なケアが必要です。急変し、救急医療が必要なこともあります。看護技術・ノウハウを活かして更に地域医療のこと、ご家族のこと、患者さんの事を深く考えていきたい方は、思いも専門性も発揮できる環境だと思います。あさのクリニックの中で、目指す看護を実現してください。