職場
インタビュー

もともと前職では一般企業で会社員をしていました。我が家の4歳になる長男が重症心身障がい児なのですが、下に双子が生まれ、吸引などのケアが必要な長男と1歳の双子、幼児3人の育児に追われる日々でした。夫婦で育休を取りながら何とか協力して行っていましたが、育休が終わるタイミングで双子が保育園に入れず、困り果ててしまいました。特に、重い障がいを抱える長男については、医療ケア児に特化している近隣施設を探しており、総社では見つけられなかった。なんとかしなければ…、どうにかしたい…、きっとこのエリアには他にも同じ思いの保護者の方がいるだろう…、そう思うっているうちに、そのような施設を自分でつくって運営していけばいいんだ！という答えにたどり着きました。

パン屋さんだった建物を改装することになりました。とても広くて、安全に活動できるスペースが確保できそうです。これまでずっとおうちの中で、保護者の方と同じような毎日の繰り返しだった、という子たちにとって楽しい刺激になるといいですね。ボールプールや滑り台なんかを用意したいと思っています。すぐ近くには公園もあるのでお散歩にも行きたいですね。重症児では外出自体が難しい場合もあって、おうちで保護者だけでのケアをしていると、ちょっとのお散歩もなかなか簡単ではないと思うんですよ。ここでなら、重症児デイ児童発達支援管理責任者、看護師、児童指導員、保育士、PT、OT、STのスタッフがマンツーマンで対応するので安心していただけると思います。

専門知識・技術、資格、経験のあるスタッフを募集し、一緒にこの新しい施設をオープンできればと思っています。入社していただくのが7月、そこから準備をみんなで進めて8月からご利用いただけるように考えています（1～2ヶ月遅れてオープンする可能性もあります）。既に入社が決まっている看護師の方もいて「これまでの看護師人生で一番印象深いのが重症児ケアだったから」と言ってくださっています。ダブルワークで来てくれるPTもいます。もちろん、これから入社くださる方の希望にも柔軟にお応えします。短時間勤務なども可能です。定員は1日5名。一人ひとりの利用者様に手厚いケアができる、スタッフがそれぞれの経験を活かして活躍できる場所になると思います。

「通える施設がない」と困っている方にぜひご利用いただきたいです。例えば、反応があまり目に見えない重症児でも、本人が「楽しさ」を感じていれば、しっかり脈拍が上がっている、ということがあります。おうちとは違った刺激や、保護者ではない人との活動・かかわりを通して成長していって欲しいです。また、保護者の方にとって、ここを利用している時間が、ちょっとした休憩になったり、障がいのない幼い兄妹に手をかけてあげられる時間になれば幸いです。施設の中にはカフェスペースもあるので、保護者同士で情報共有できる場所にしていただければ。利用者様も、働くスタッフも、みんなが笑い合える施設を目指しています。