職場
インタビュー

エルムの手紙。これは月１回、利用者様のご家族宛に担当スタッフが直筆で書いているおたよりです。施設長や生活相談員との打ち合わせだけでは見えない利用者様の普段のご様子をお知らせしています。実は、手紙はスタッフの「やってみたい」という意見でスタートした取り組み。これがすごく好評で。写真を使ったり、利用者様そのままの言葉を載せたりしているのでリアルな状況がしっかり伝わっているようです。ご家族の方から「これを書いてくれているスタッフは誰なの？」と問合せが多くあるので、それが分かるツールも現在制作中。ご家族の方との関係も、より密接になると期待しています。現場でこそ生まれる発想はどんどん取り入れますしスタッフの心の声にも耳を傾けるためスタッフから信頼を集める主任、生活相談員とともに積極的に面談の時間を設けています。体力的なこと、メンタルについて、時間の融通など個人個人の悩みを知っていなければ、それぞれに合ったステップアップを後押しできませんから。利用者様と同じく、スタッフたちが快適でいられる職場環境を作っていきたいです。

「エルムに帰りたかった」そう言って病院から戻ってこられた方がいました。命に関わる状態だった方が、艶々した笑顔でおいしそうに食事をされてご家族も「まだまだ先の希望が持てた」と言ってくださいました。スタッフ全員が「嬉しい」と感じた瞬間です。また、私たちには利用者様の最期を看取る、という場合もあります。いつでも来てくれる心強いドクター、看護師、そして、利用者様に支えてもらいながら、お見送りをしています。「お友だちだったんだから」と一緒に見送りに出てくれる方、「私のときもみんなが見送ってくれるなぁ」とにっこりされる方、利用者様たちから温かい気持ちにさせていただくことはしばしば。人と人とのつながりに、大きなやりがいを感じる仕事です。