職場
インタビュー

昔は「プロのサッカー選手になろうかな」なんて気持ちがありました。サッカーで高校進学しましたし、将来のことを簡単に考えていたのかもしれません。結局、自分の思っていたサッカーの道は開けず挫折してしまったのですが、高校の先生と進路を相談する時に「福祉の専門学校で頑張ってみたらどうか」とアドバイスしてもらったのが、介護の世界に入るきっかけでした。

専門学校に行っていた当初は本当にこの世界で働くなんて想像もせず「先生に勧められたし…」みたいに思っていました。徐々に興味を持ち始めたのは、介護施設での実習を経験してからです。実習先の先輩方がよくしてくださったし、何より高齢者の方々との関わりを楽しく感じました。そして、実際に介護職として就職し、現場で10年以上働いてきました。これまで自分が身につけた知識や技術で、ご利用者様のお役に立てたり、そのご家族様から「ありがとう」と声を掛けていただいたり、後輩を指導する立場になったり…と、やりがいはどんどん増えていきました。

指導者としてはもちろん、ご利用者様の満足度を上げるためにも後輩の育成に力を入れています。若いスタッフたちの気持ちを少しでも理解できるように積極的に声を掛け、悩みを聞いたり、会話の機会を持っています。特に重要なのはコミュニケーションスキル。スタッフがご利用者様と接する中で「どうしたらいいの？」と迷っているような時には、すぐに声をかけ解決しています。ご利用者様から「笑顔がいいね」などとスタッフがほめてもらえると本当に嬉しいです。全くの未経験だったスタッフがリーダーへ成長し頑張っている姿を見ると、自分も励まされるんですよね。

現在、介護主任として任されているのは、介護業務や後輩の指導のほか、スタッフみんなの勤務管理、イベント・施設外研修の企画など。業務の幅が広く責任が大きいのですが、それだけ頑張る価値も感じています。今後は、看護師など他職種のスタッフと連携が強いという当施設の特長を活かしながら、ご利用者様の自立支援をサポートしていきたいですね。「すっといたい」「居心地がいい」と、ご利用者様からも、働くスタッフたちにも思ってもらえる環境づくりに取り組んでいきたいと思っています。