職場
インタビュー

楽しいんです。介護の仕事を通して利用者様たちと接しているのが。利用者様の体に触れたり、言葉を交わしていると微妙な変化に気づける、ということが多いですし、現場を知っているからこそ、スタッフへ具体的な指導ができます。「利用者様のために」と、明るく盛り上げながら一生懸命取り組んでくれるスタッフたちにも恵まれているので、みんなと一緒に現場で働きたいのです。もちろん、施設長として外部との折衝やデスクワークもやっていますよ。現場の環境整備やスタッフたちの待遇改善につながる仕事は、私の重要なミッションですからね。

みんな協力的。「利用者様に喜んでほしい」という目的が同じだからでしょうか。その究極が「夢を叶えます」という企画ですね。普段、利用者様が気軽にできない、でもやりたい、ということをスタッフが全力でお手伝いして実現しています。最初は、お寿司づくりが得意だった利用者様に１升のお寿司を作ってもらい、それをみんなで頂くというものでした。利用者様が「私にもまだやれることがある、役割がある」と、とても嬉しそうにしているのを見た周りのスタッフが「私も担当している利用者様に何かしてあげたい」と言って広がった企画です。近年はご家族の協力も得ながら、外出を含めた「夢」も叶えていますよ。ご家族の方からは「こんなことをやらせてあげられて良かった、親孝行ができた」と言っていただいています。

理事長が「利用者様のために何でもしてあげなさい」と言ってくれています。なので、大きな予算が必要な場合以外、喜んでもらえることは大体実行させてもらっています。例えば、こちらで看取りを予定していた方のお葬式を計画したことがあります。元々の業務には入っていないのですが、身寄りが薄い方だったので、どうしてもやって差し上げたかったんですよね。理事長には事後報告になってしまったのですが、咎められることはありませんでした。私も、スタッフたちからいい意見やアイデアがあれば、どんどん取り入れるようにしています。

利用者様がその人らしく過ごせる居心地の良い空間、また、スタッフがニコニコしながら働ける職場であり続けたいですね。そのためであれば、施設長として改革や意見もしていきたいと思っています。一人ひとりが「良くしたい」という思いを持てば、全体が良いものになっていきます。産休・育休に入っても、空ければスタッフみんなが帰ってきてくれている、この雰囲気の良さをずっと変えずにいたいと思っています。