職場
インタビュー

病院勤務、通所・入所施設での勤務経験がありました。結婚を機に転職する際、重要視したのは、時間をかけて、利用者様と関わりあうリハビリができるかどうか、です。そんな時に出会った恵風会は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、ケアハウス、通所リハビリ、ショートステイなど多岐にわたる介護サービスを運営しており、利用者様をグループ内のネットワークによって、長く見守っていける理想の職場でした。私が現在いるのは通所リハビリの施設。新しく1年前に開設されたばかりで設備・マシンも充実していますよ。男性2名、女性2名のセラピストで利用者様のケアにあたっています。

リハビリを効果的に進めるため、利用者様の疾患を把握することはもちろん重要ですが、私たちがリハビリ専門員として最も大切にしているのは “利用者様の背景を考えること”。歩けない方を歩けるようにと機能面の向上だけを考えるのではなく、ＮＳや介護士各スタッフと共に心身機能の維持回復を図り、自立した生活を助けるためにリハビリを行うことです。具体的には個別的な練習や体操、レクリエーションや趣味活動で、混乱せず、その人らしい生活を送り続けられる様に専門的な知識や技術を提供し、介護の重度化の予防や自立支援、介護者の介護負担軽減を主な目的とすることに目を向けています。また、若い後輩のリハスタッフたちにもそうなってほしいと思っています。

利用者様とは個別に関わっていて、リハビリをしている間は最初から最後まで責任を持って担当させていただきます。信頼関係は自然と深まっていきますよ。「実はね…」と心の内をお話してくださったり、本当はどんな訓練を望んでいらっしゃるのか、どんな毎日を過ごしたいのか、などを聞かせてくださることもあります。そうなれば、利用者様が希望していらっしゃる通りのケアができます。心からの「ありがとう」という言葉をいただくこともあります。この仕事ならではのやりがいですね。でも、遠慮している利用者様もいらっしゃます。何でも本音をぶつけてほしいと思います。それができる環境・雰囲気づくりも私たちにとって重要な仕事です。

ＰＴとして7年の経験がありますが、これから学べることは、まだまだたくさんあります。出産や子育ても経験したいし、仕事も辞めずに長く続けたいと思っています。ここでは、子育て中のスタッフが多く働いています。子育て中はどうしても急に仕事を遅刻しなくてはならなかったり、休まなくてはならなかったり、ということがありますが、メンバーみんなでフォローしあって休日をやりくりしています。みんなが「お互い様」なのでとてもスムーズなんですよ。男性でも同じように、家庭の行事などに合わせて休日を取得できます。色々な介護サービスの現場を知ることができる、この場所でＰＴとして身につけられることをどんどん吸収したい。キャリアアップも目指したいと思っています。